【「ママには言えない」いじめられても黙ってしまう子どもの本音】

輝きベビーアカデミー代表の伊藤美佳です。
もし、お子さんが学校で嫌なことをされていたら、
「きっと自分には話してくれる」
と思いますか?
実は、そうとは限りません。
先日のお悩み相談部屋で、
小学1年生のお子さんを持つママから、
こんなご相談がありました。
お友達との間でトラブルがあり、
ママさんが実際に見た場面では、
相手の子に胸ぐらをつかまれ、
フェンスのところまで連れていかれ、
蹴られていたそうです。
「やめて」と言っても、やめてもらえない。
大人が間に入らなければならないほどだったそうです。
当然、お母さんは心配になります。
ところが、
「学校でも何かされているの?」
「嫌なことがあったの?」
と聞いても、
お子さんはなかなか話そうとしない。
なぜだと思いますか?
その子の中には、
「人の悪いことを言ってはいけない」
「言ったら告げ口になってしまう」
という思いがあったんです。
私はこの話を聞いて、
「こういう子ほど、気をつけて見てあげたいな」
と思いました。
優しい子。
我慢できる子。
人を悪く言いたくない子。
そんな子ほど、
本当は嫌だったことまで、
自分の中にしまってしまうことがあります。
「ママを心配させたくない」
「僕が我慢すればいい」
「こんなこと言ったら怒られるかな」
そう思ってしまったら、
親がいくら
「何でも話してね」
と言っていても、
子どもは話さなくなってしまうことがあります。
では、どうしたらいいのでしょう?
私はそのお母さんに、
「まず、ママが大ごとにしないこと」
とお伝えしました。
実はこれ、とても大切です。
子どもが、
「今日ね、こんなことがあって……」
と話し始めた時、
私たちは我が子が大切だからこそ、
「えっ!?」
「それ誰にされたの?」
「先生は何してたの?」
「それはひどい!」
と反応してしまいます。
もちろん、心の中ではそう思いますよね。
私だって思います。
でも、その動揺が子どもに伝わると、
子どもは、
「ママに言ったら心配させちゃう」
と感じることがあります。
だから、心の中ではびっくりしていても、
まずは、
「そうなんだ」
「それで?」
「あなたはどうしたの?」
と、できるだけ普通に聞く。
私はこれを、
「どーんと構えたお母さんを演じる」
とお話ししました。
本当にどーんと構えていなくてもいいんです(笑)
心の中では、
「えー!どうしよう!」
と思っていてもいい。
でも、まずは話を聞く。
そして、すぐに
「こうしなさい」
「先生に言いなさい」
「ママが先生に電話する!」
と解決しようとしない。
「あなたはどうしたい?」
「どうしたらいいと思う?」
と、一緒に考える。
親が問題を取り上げて解決してしまうのではなく、
子どもが乗り越えるための味方になる。
ここが大切なんですね。
実は私自身も、
長男が小学1年生の時に、
びっくりするようなことがありました。
ある日、家でガムを噛んでいたんです。
でも、
「あれ?ガムなんて買ってないよね?」
と聞いてみると……
なんと、
お友達に誘われて、
コンビニから持ってきてしまったというんです。
つまり、万引きです。
親としては、
「えーーーーー!!!」
ですよ(笑)
でもその時、
いきなり怒鳴って問い詰めるのではなく、
まず、
「そうなの?」
「それでそれで?」
と話を聞きました。
すると、ちゃんと全部話してくれました。
もちろん最後には、
「悪いことだと分かっていたよね。
これはやってはいけないよ」
と伝えました。
そして一緒にお店へ行き、
謝って、お金をお返ししました。
でも私は、この時に、
一つ大事なことを学びました。
それは、
「悪いことをしない子にする」こと以上に、
何かあった時に親に話せる子にしておくこと。
子どもはこれから、
親の見ていないところで生きていきます。
幼稚園。
学校。
友達関係。
習い事。
そして思春期になれば、
私たち親が知らない世界は、
どんどん増えていきます。
その時、
「困ったら家で話せる」
「失敗しても、まず話を聞いてもらえる」
「何があっても、ここに帰ってこられる」
そう思える家庭であること。
私は、それが子どもを守る大きな力になると思っています。
だから、小さいうちから、
子どもが何か話した時に、
すぐ正そうとしなくてもいい。
すぐ答えを出さなくてもいい。
まず、
「そうだったんだね」
と聞く。
そして、
「ここでは何を話しても大丈夫だよ」
という経験を積み重ねていく。
子どもが大きくなってから突然、
「ママには何でも話してね」
と言っても、なかなかそうはいきません。
何でもない今日の会話が、
数年後の親子関係を作っていくんです。
今日、お子さんが帰ってきたら、
「今日は何したの?」
だけではなく、
こんなふうに聞いてみてください。
「今日、一番楽しかったこと何?」
そしてもう一つ、
「今日、ちょっと嫌だったことはあった?」
もし話してくれたら、
すぐアドバイスをせず、
まずは、
「そっかぁ」
「そう思ったんだね」
と聞いてみてくださいね。
子どもにとって、何でも話せる家であること。
それは、私たちが子どもに渡せる、
とても大きな安心だと思っています。
輝きベビーアカデミー
伊藤美佳
