【「ママ、僕とは遊んでくれない」こんなにやっているのに、なぜ?】

輝きベビーアカデミー代表の伊藤美佳です。
先日のお悩み相談部屋で、
あるお母さんから、こんなお話がありました。
5歳のお兄ちゃんと3歳の弟がいるお母さんです。
夏休み中、子どもたちとずっと一緒にいて、
お兄ちゃんとも遊んでいる。
自分では、
「かなり時間を取っている」
と思っていたそうです。
ところが、お兄ちゃんから、
「ママはいつも弟と遊んでる」
「僕とは遊んでくれない」
と言われたというんです。
お母さんとしては、
「えーーー!?」
ですよね(笑)
「いやいや、今日だってあなたといっぱい遊んだよね?」
と言いたくなります。
しかも、
弟とほんの少し遊んだだけなのに、
「いつも弟と遊んでる」
と言われる。
こんな経験、ありませんか?
でも私はこのお話を聞きながら、
とても大切なことが隠れているなと思ったんです。
それは、
子どもが「満たされた」と感じることと、
一緒にいた時間の長さは、必ずしも同じではない
ということです。
1時間遊んだから満足する。
3時間一緒にいたから大丈夫。
そう単純ではないんですね。
たった5分でも、
ママが自分だけを見て、
目を合わせて、
「なあに?」
と話を聞いてくれた。
ギューッと抱きしめてもらった。
「大好きだよ」
と言ってもらった。
そんな時間の方が、
子どもの心に深く入ることがあります。
反対に、
長い時間一緒にいても、
ママが家事をしながらだったり、
仕事のことを考えていたり、
下の子のお世話をしながらだったりすると、
子どもにとっては、
「ママと一緒にいた」
になっていないこともあるんです。
だから私は、そのお母さんに、
「そんなふうに言ってくれたこと自体が、とてもいいことですよ」
とお話ししました。
だって、
「僕、寂しい」
「もっとママに見てほしい」
という気持ちを、
ちゃんと言葉にして伝えてくれたんですから。
そこで、
「何言ってるの!こんなに遊んでるでしょう!」
と返してしまったら、
子どもは、
「この気持ちは言っちゃいけないんだ」
と思うかもしれません。
そうではなく、
「そっかぁ。そんなふうに思ってたんだね」
「ママはいっぱい一緒にいたつもりだったけど、あなたはまだ足りなかったんだね」
と、まず受け取ってあげる。
そして、
「じゃあ、ママに何してほしい?」
と聞いてみる。
もしかしたら、
「一緒にお風呂に入りたい」
かもしれない。
「寝る時に隣にいてほしい」
かもしれない。
「抱っこしてほしい」
かもしれない。
私たち大人が考えている、
「これだけやってあげた」
と、
子どもが感じている、
「これをしてほしい」
は、違うことがあるんです。
そして、もう一つ。
だからといって、
「もっと子どもとの時間を作らなきゃ!」
と頑張りすぎなくて大丈夫です。
ママにだって、
仕事があります。
家事があります。
下の子のお世話があります。
疲れている日だってあります。
いつでも100%子どもに向き合うなんて、
できません。
私もできませんでした。
だから、
時間がない時ほど「濃さ」を意識するんです。
ほんの1分でも、
スマホを置いて、
手を止めて、
子どもの目を見て、
「どうしたの?」
と聞く。
朝出かける時に、
ギューッと抱きしめる。
料理をしていて手が離せなくても、
目を合わせてニコッとする。
寝る前に、
「今日も大好きだよ」
と伝える。
そんな小さなことでもいいんです。
そして、もし、
「ママ、全然遊んでくれない!」
と言われたら、
「そんなことないでしょう!」
と否定する前に、
ちょっとだけ、
「この子は今、何が足りないと感じているのかな?」
と考えてみてください。
子どもの言葉を、
事実として正しいか間違っているかで判断するのではなく、
その言葉の奥にある気持ちを聞いてみる。
そうすると、
今まで見えていなかったわが子の気持ちが、
ふっと見えてくることがあります。
子育てって、
「どれだけやったか」ではなく、
その子に、どう届いたか。
ここがとても大切なんですよね。
今日、寝る前にほんの少しだけ、
お子さんの目を見て、
「今日、ママにしてほしいことある?」
と聞いてみてください。
意外な答えが返ってくるかもしれませんよ
