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【「ちゃんと言葉で言って!」その前に必要なこと*】




輝きベビーアカデミー代表の伊藤美佳です。


昨夜は、輝きベビーアカデミーの協会員さんたちとの
「お悩み相談部屋」がありました。


そこで、たくさんのお母さんのお話を聞いていたのですが、


年齢も違う。
起きていることも違う。


それなのに、

「実は、みんなここにつながっているのかもしれない」

と思ったことがありました。


それは、

まだうまく言葉にできない気持ちを、
子どもは“行動”で伝えている

ということです。


たとえば、今日こんなご相談がありました。


4歳の男の子。


最近、思い通りにならないと、

「イヤだー!!」

と大声を出したり、暴れたり、
パパを叩いたりすることが増えたそうです。


お母さんからすれば、

「もう4歳なんだから、言葉で言えるでしょう?」

と思いますよね。


実際、その子は普段はとてもよくお話ができるそうです。


でも、お話を聞いていくと、


4月から幼稚園が始まり、
そして6月には妹が生まれたばかり。


パパもたくさん遊んでくれている。


妹のことも、とてもかわいがっている。


一見すると、何も問題がないように見えます。


でも私は、

「本当は、もっとママに甘えたいんじゃないかな」

と思ったんです。


妹はかわいい。


お兄ちゃんとして頑張りたい。


でも、

「僕もママに抱っこしてほしい」

「僕のことも見てほしい」

そんな気持ちまで、4歳の子が全部整理して、

「僕は今、妹が生まれたことで少し寂しさを感じているんだ」

なんて言えませんよね。





だから、

大声になる。

暴れる。

「イヤ!」になる。

行動として出てくることがあります。


もう一人のお母さんからは、

園のお迎えで5歳のお兄ちゃんと3歳の弟が、
二人とも「抱っこ!」になってしまった、

というお話もありました。


お母さんは、

「二人とも泣いたらどうしよう」

「どちらを優先したらいいんだろう」

と、どうにも動けなくなってしまったそうです。


でもよく振り返ってみると、

お兄ちゃんはいつも、弟を迎えに行くまでの間、
ママに抱っこしてもらっていた。


その日は、その時間がいつもより短かった。


もしかするとお兄ちゃんにとっては、


たった数分の抱っこではなく、


「園から帰って、やっとママに甘えられる時間」


だったのかもしれません。


私たち大人はつい、

「どうしたら泣き止む?」

「どうしたら叩かなくなる?」

「どうしたら言うことを聞く?」

と、

行動を止める方法

を探します。


もちろん危険な行動は止めなければいけません。


でも、そのあとに一つだけ考えてみてほしいんです
「この子は、この行動で何を伝えようとしているんだろう?」


もしかしたら、

「寂しかった」

かもしれない。


「まだ使いたかった」

かもしれない。



「怖かった」

かもしれない。


「ママに見てほしかった」

かもしれない。


そして、その気持ちを大人が言葉にしてあげる。


「そっか。まだ使いたかったんだね」

「今日はもっと抱っこしてほしかったんだね」

「本当は嫌だったのかな?」

そうやって日々やり取りする中で、


少しずつ子ども自身が、

「僕はこう思っている」
「私はこうしてほしい」

と言葉で伝えられるようになっていきます。


今日、おもちゃを取られると癇癪を起こしていた4歳のお子さんが、

何度かお母さんと練習するうちに、

「まだ使ってるからダメだよ」

と、自分の口で言えるようになった、というお話もありました。


これって、すごい成長ですよね。


「貸してあげられたから偉い」

だけではないんです。


自分の気持ちに気づいて、

暴れる代わりに、言葉で相手に伝えられた。


私は、こちらを大切にしたいと思っています。


そして、ここからさらに、

「相手は今どんな顔をしているかな?」


「小さい子だから“貸して”ってまだ言えないね。どうしようか?」

と問いかけていけば、


今度は、

自分の気持ちも大切にしながら、
相手の気持ちも考える力

へつながっていきます。


子育てで大切なのは、

「困った行動をしない子」にすることではありません。

困ったことが起きた時に、


「私はどう思った?」
「どうしてほしい?」
「相手はどう思っている?」
「じゃあ、どうしよう?」

と考えられる力を育てていくこと。


その力は、これから先、

友達とのトラブルがあった時も、

学校で嫌なことがあった時も、

そして大人になってからも、

きっとその子を支えてくれると思っています。


ですから今夜は、

お子さんが何か困った行動をした時、

すぐに直そうとする前に、


一度だけ、

「この子、何を伝えたいのかな?」

と考えてみてくださいね。


答えがすぐに分からなくても大丈夫です。


そうやって子どもを見ることから、

親子の会話は少しずつ変わっていきます。


輝きベビーアカデミー
伊藤美佳

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