【食べない・噛まない・時間がかかる」その前にある原因とは!?】

輝きベビーアカデミー代表の伊藤美佳です。
昨日は、輝きベビー保育園の研修でした。
その中で、管理栄養士さんに、
「最近の子どもたちの食べる様子って、以前と比べてどうですか?」
と聞いてみたんです。
すると、食事そのものだけではなく、
「食べるために必要な力を使う経験が、全体的に減っているように感じる」
という話になりました。
たとえば、
・大人が食べさせることが多い
・手づかみ食べをあまりさせない
・こぼす前に大人が手を出してしまう
・便利な食具や道具に頼る
・汚れる遊びを避ける
・外遊びや全身を使う遊びが少ない
こんなことです。
もちろん、
「危ないから」
「汚れるから」
「時間がないから」
という理由もありますよね。
私もその気持ちはとてもよく分かります。
でも、昨日改めて感じたのは、
子どもは「食事の時間だけ」で
食べる力を育てているわけではない
ということです。
たとえば、食べ物を自分の手で持つ。
どのくらいの量を持ったらいいのかを感じる。
口まで運ぶ。
口の大きさに合わせてかじる。
舌を使って食べ物を動かす。
噛む。
飲み込む。
これだけでも、
手・目・口・舌・姿勢・感覚
を全部使っています。
手づかみ食べも、
大人から見ると、
「ぐちゃぐちゃ」
「汚れる」
「遊んでいる」
に見えることがあります。
でも子どもはその中で、
硬い、柔らかい。
温かい、冷たい。
ベタベタする。
ツルツルする。
たくさんの感覚を学んでいるんですね。
昨日の話の中でも、
泥や粘土のようなものを触ることが苦手な子を振り返ると、幼い頃にさまざまな感触に触れる経験が少なかったケースもある、という話が出ていました。
そしてもう一つ、
私がとても大切だと思ったのが、
「食べさせる」より
「自分で食べる」を増やすこと。
です。
大人がスプーンを口まで運べば、早く食べられます。
こぼれません。
忙しい時には、その方が本当に楽です。
でも、
子ども自身がスプーンを持つ。
口まで持っていく。
ちょっとこぼす。
量を間違える。
またやってみる。
この繰り返しの中で、
「自分の身体をどう使ったらいいのか」
を学んでいくんです。
だから、
「まだできないからやってあげよう」
だけではなく、
ときには
「どこまでなら自分でできるかな?」
という目で見てあげてほしいと思います。
今日からできることは、難しいことではありません。
たとえば、
・余裕のある日は少し手づかみで食べさせてみる
・スプーンを自分で持つ時間を作る
・こぼしてもすぐ取り上げず、少し待ってみる
・シャボン玉や笛など、口を使う遊びを取り入れる
・布や洗濯ばさみなど、指を使う遊びをする
・暑さが落ち着いたらボール遊びや外遊びを増やす
全部やらなくて大丈夫です。
今日はこれ。
明日はこれ。
そのくらいで十分です。
※年齢や発達段階、安全面に合わせて、無理のない方法で行ってくださいね。
子どもの発達って、本当に面白いです。
「食べる」という一つの行動を見ても、
口だけではなく、
手も、
目も、
身体も、
感覚も、
全部つながっています。
だから私は、
「食べないから、食べさせなきゃ」
だけではなく、
「この子の身体は、今どんな力を育てようとしているんだろう?」
と見てほしいと思っています。
明日はもう少し具体的に、
「噛まない・食べるのが遅い子に、“よく噛んで”と言う前にできること」
についてお話ししますね。
伊藤美佳
