決断できない子ども達
あなたはご自身が決断力がある!と
思いますか?
結構迷ったり、自分では決められない
ということはないでしょうか。
自分で決める!
というのは子育ての中で
色々な場面で求められます。
例えば、おっぱいをやめたいけどやめられない
トイトレを始めたいけど決断できない
時間で決めてやめさせたいけどやめさせられない
など、日常の中の場面で結構
あるある!と言ったことはないでしょうか。
これって生まれつきなのでしょうか?
それとも
育てられ方で決まるのでしょうか?
お子さんに対し「決断力がある」
と感じているパパ・ママは、
いずれも自分自身を優柔不断とは
感じていない人が大半だったのに対し、
お子さんを優柔不断だと感じる
ママやパパの多くが自分自身も
優柔不断であると回答していました。
「アイスを買いに行くたびに、
棚の前でウロウロ…
何分も迷った挙句、
買うのは必ず毎回同じもの(笑)。
私も、迷っても結局同じ物を
買いがちなので
気持ちはよくわかります」
(Mさん・34歳・7歳児のママ)
とはいえ、
中には両親とも優柔不断なのに
お子さんは何でもすぐに選ぶタイプで、
「レストランのメニューを決めるのに
親の方が時間がかかり、
いつも子どもに早くー!
と急かされています」
(Kさん・35歳・4歳児のパパ)
という人もいるので、
あくまでも傾向として
「親子で似ることが多い」程度と
考えるべきでしょう。
上記のアンケートでも
「双子の1人はすぐ決められるが、
もう1人は時間がかかる」
という回答がありました。
また、ママが子どもの選択に対し
「本当にそれでいいの?」
とたずねても
まったく気持ちが揺るがない子と
すぐ判断をひるがえす子がいたことからも
分かるように、
優柔不断な性格は、
育て方や声かけがすべての原因とは言えません。
しかし、親の接し方しだいで
もともと優柔不断な子に拍車をかけてしまったり、
長男長女か下の子かで
優柔不断の度合いが変わったり…
という可能性は多少はあるでしょう。
優柔不断な子の心理。
「ママが決めて」は要注意ワード?
子どもがなかなかものごとを
決められない時の心理には、
次のようなものが考えられます。
●単に目移りしやすい
子どもの興味関心が
次々と移り変わるのは
当たり前のことなので、
「どれでも1つ好きなおもちゃがもらえる」といった場面で、
いったん1つに決めても
他の子が別のものを選ぶと
そちらが良く見え、
「やっぱりそっちにする」と気が変わるのは
珍しいことではありません。
●失敗や間違いを恐れる気持ちが強い
通常、自分で何かを決めたなら、
失敗に終わっても納得して次に生かせるはず。
しかしその時に強く叱られたり
みんなに笑われたりすると、
マイナスの感情が強く残ってしまい、
次から失敗を恐れて
選べなくなる可能性があります。
●親と自分の同一化
ママが大好きだから、
判断基準や価値観もママと一緒がいいと
強く思っている子は、
何かにつけて
「ママはピンクと青どっちが好き?」
「ママは何の動物が好き?」
と聞いてきて、
「〇〇もそれが好き!」と
何でも合わせようとする場合もあります。
それと自分の価値観が子どもの中でぶつかり、
なかなか決められないというケースも。
●慎重な性格で、納得するのに時間がかかる
なんでもパッと決められる子が優れていて
優柔不断な子はダメ…というわけではなく、
選び方にも個性があります。
決めるのに時間はかかっても、
最後には結論が出せるのであれば、
それがその子のペース。
「これを選んだらこうなって、それを選べばああなる」…
とじっくりシミュレーションしているため、
他の子よりも時間がかかってしまうのかもしれません。
●自分の判断に自信がない
なんでも「ママが決めて」と言うときは
少し注意が必要かもしれません。
もし、物心ついた時から、
子どもが選んだ服などを
「そんなのおかしいからやめなさい」
「あーもう、ダメダメこっちにしよう」
と却下することが多かったなら、
「ママの言うとおりにしないと自分は何もできない」と
思ってしまっている可能性もあります。
●親の期待に応えたい
子どもは親が思う以上に、
「親の期待に応えたい」
「親を失望させたくない」
と願っています。
「サッカー教室があるんだけど、やってみる?」
とママに聞かれたとき、
自分の欲求に正直に
「やりたい!」
または
「イヤ!」
と答える子ももちろんいます。
しかし、親の言葉のウラに隠された、
(子どもの可能性をつみたくないけど、正直、費用や当番が負担だな…)
(イヤがるかもしれないけど、パパの夢だったからぜひやってほしいな…)
といった本音を読み取ってしまう子も多いのです。
この場合、自分の欲求と親の期待でジレンマが起き、
一度は「やる」と言ったものの、
後から「やっぱりやめようかな」と言い出すなど、
親からすると「どっちなの?はっきりして!」という状況になってしまうこともあります。
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