Message

代表メッセージ

子どもが持っている能力は、
可能性に満ちあふれています

輝きベビーアカデミー代表の伊藤美佳です。
私は26年間幼稚園や保育園で教員、また代表として関わってきました。
退園後は、0歳〜6歳の子どもたちがもともと持っている能力を引き出し、子どもの才能を伸ばすための教育法「輝きベビーメソッド」を自身の経験をもとに開発し、広く伝えるための活動を行っています。

やりたいことができる環境は子どもを輝かせる

我が子が家の近くの普通の幼稚園に通っていたころ、仲良しのお友達にチック症状が出ました。原因は幼稚園の教育法にもあるのでは?と感じた私は、お友達のママと別の幼稚園に見学に行きました。
その幼稚園はモンテッソーリ教育を取り入れていて、子どもたちは自由に自分のやりたいことに挑戦しています。たとえ失敗しても先生は叱らずに、どうすればいいかという解決方法を子どもと一緒に考えてくれるのです。
私は当時通っている幼稚園との違いに衝撃を受けました。

その後転園して、娘を通して伝わる園の様子と子どもの成長は本当に素晴らしいものでした。やりたいことを自由にやらせてもらえる環境がこんなにも子どもを成長させるものなんだと目の当たりにし、輝く我が子を見て感動したのです。

モンテッソーリ教育との出会いと実践

私自身もモンテッソーリ教育について学び資格を取りました。さらに子どもが通った幼稚園で先生として働くことに。子どもたちとの触れ合いや、他の先生との切磋琢磨は本当に充実して楽しいものでした。

しばらくして転居のため、別の幼稚園の代表を引き受けることになりました。そこは指示命令型の厳しいカトリック系の幼稚園。先生の指示が通らない子は叱られ、納得のいかない顔のまま「ごめんなさい」と言わされている…
こんな古い教育をやっていてはダメだ!
私はこれまでに学んだことを新しい幼稚園の子どもたちにも実践しようと決めました。

現場で受けた反発…まず先生の意識を変える

私がやりたい教育法を伝えると、先生たちから反発を受けました。
子どもとの関わりの前に、まずは先生たちの意識を変えなければ!
私はコーチング術や心理学も勉強し、先生たちの意識を変えることに取り組みました。役割を与え、やりたいことはやっていいよと働きかけます。すると職員会議で周りの顔をうかがって声を潜めていた先生が、少しずつ自分の意見を言えるようになっていったのです。先生が変われば子どもたちも変わります。6年目にして人気最下位だった園は行列ができるほどの人気園になりました。
「いろいろな園を見学に行ったけど、この幼稚園の先生たちは先生自身が楽しんでいる」
入園を決めたご家族にそう言われて本当に嬉しく思いました。

問題ではなく才能ととらえるハーバード式9つの知能

モンテッソーリ教育だけでは、子どもの能力すべてを補うことができないと気がついたのはその頃です。
集団の中には、静かにする場面で動き回る子、お話を聞く場面で自由に喋ってしまう子、じーっと何もしない子が一定数います。
その子たちを問題児扱いするのではなく、なぜそういった行動をするのかという分析をすると、ハーバード大のガードナー教授が提唱する「8つの知能」がぴったりはまったのです。
さらに自ら発展させた「ハーバード式9つの知能」を使えば、問題児とされる子の行動の中に、かくれた意思を見つけ対話に繋げられたのです。問題ではなく1つの才能のあらわれだとわかればそこを強みとして伸ばすことができることがわかりました。

0歳の時から遊びの中で手指を使うことが大切

もうひとつ、私には取り組むべき課題がありました。

  • カバンがフックにかけられない
  • 本のページがめくれない
  • オムツをはかないと排泄できない

入園後の3歳児ならできるはずのことができない子どもが多くいたのです。
私は未就園児の親子クラスを立ちあげました。2歳児の教室では、ママが手取り足取り口を出し子どもを手助けしています。

0歳児の教室では、オムツ替えのあいだ無言のママ、ボールを手にしても赤ちゃんとどう遊んでいいかわからなくて固まるママ。
今の子育てってどうなっているの?
この経験がベビースクールを立ち上げるきっかけになったのです。

0歳の時から家庭で大人が関わり、遊びながら手指を使って発達を促すことがどれほど大切なことか、伝えなければ!
親子でスクールに参加して、子どもが「できた!」姿を見てもらい、安心して見守ることができるように輝きベビーアカデミーを立ち上げました。

子育てを通して人生をもっと楽しいものに!

私は、子どもたちが自立して意思を伝えることができ、まわりの大人がその意思を尊重する教育を広めたいと思っています。さらにいえばお母さん自身も、やりたいことをやって自分の人生を充実させていくということが、子育て環境をより良くすることだと思っています。

「子どものためと思っていたけど私のための講座だったのね」 講座に参加されたお母さんがいった言葉が強く印象に残っています。お母さんが幸せに輝いていれば子どももきっと輝くはず。そう信じて私は活動を続けています。