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【最近の子どもの歯に、ある変化を感じています】



こんにちは。
輝きベビーアカデミー代表の伊藤美佳です。


今日は「歯」についてお話ししたいと思います。


保育園の子どもたちの食べ方を見ていると、
最近の子どもたちならではの特徴があるように感じます。


そのことが気になって調べてみると、
とても興味深い視点に出会いました。


アントロポゾフィー医学では、
口の中や歯の発達は、単に身体の成長だけではなく、
その子の発達全体や、今の時代の環境の影響も
映し出していると考えるそうです。

たとえば、昔は大臼歯から先に生え変わることが
多かったのに対して、最近の子どもたちは
前歯から先に生え変わる傾向が見られる、
という話もあるそうです。

その背景には、現代ならではの環境が
関係しているのではないかと考えられています。


今の子どもたちは、幼い頃から
たくさんの情報に囲まれて育っています。


映像、音、光、たくさんの刺激を
目や耳から受け取り続けることで、
神経感覚系が早くから刺激され、
前歯の発達が早まっているのではないか、
という見方もあるようです。


一方で、スマートフォンや動画の普及によって、
体をしっかり使って遊ぶ時間が減り、
目ばかりを使う生活になりやすい今、
手足や体全体を使う発達が弱くなり、
奥歯の発達がゆっくりになっているのでは、
とも考えられているそうです。


さらに興味深いのは、
歯の発達は、子どもの内面的な成長とも
無関係ではないと言われていることです。



私は、子どもたちの食事の様子を見ていて、
最近は「噛む」前に飲み込んでしまう子が
増えているように感じています。


もちろん、今は柔らかい食べ物も多く、
噛まなくても食べられるものが
増えているという背景もあるでしょう。


でも本来、「噛む」という行為は、
ただ食べ物を細かくするだけのものではありません。


しっかり噛むことで、あごが育ち、
口まわりの筋肉が育ち、
脳にも良い刺激がいくと言われています。


つまり、噛むことは
「食べる力」だけでなく、
「育つ力」にもつながっているのです。


だからこそ、
「よく噛んで食べようね」ということは、
ただ注意するのではなく、


日々の食事の中で丁寧に育んでいくことが
大切なのだと思います。


幼いうちは特に、
大人が一緒に食べながら、

「もぐもぐしようね」
「よく噛むとおいしいね」
「カミカミすると体も元気になるね」

そんなふうに、繰り返し伝えていくことが
とても大事なのではないでしょうか。


食べることは、ただお腹を満たすことではなく、
体も、脳も、心も育てる大切な時間です。


毎日の食卓の中での小さな積み重ねが、
子どもの健やかな成長につながっていく。


改めて、そんなことを感じています。

伊藤美佳

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